3月23日 明日はまた服を着て出かけなければ

有無知之人(無知の人有り)(「袁氏世範」)

礼儀とかいろいろうるさい世の中ですが、守るべき地位も財産も家族も無い「無敵の人」となれば、礼儀も服も要らないので、在野の賢者としてそれを目指しています。

われわれ雪だるまは、ひと風呂浴びれば、地位や財産はおろか、自分もきれいさっぱり無くなるのだるまー。

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宋の人の言っていることですから、反論があったら肝冷庵ではなくそちらにしてください。

世有無知之人。不能一概礼待郷曲、而因人之富貴貧賤、設為高下等級。

みなさんはそんなことないと思いますけど。

見有資財、有官職者、則礼恭而心敬、資財愈多、官職愈高、則恭敬又加焉。至視貧者賤者、則礼傲而心慢、曾不少顧恤。

この人たちは、

殊不知彼之富貴、非吾之栄、彼之貧賤、非我之辱。何用高下分別如此。

長厚有識君子必不然也。

みなさんのことですよね。

操履与昇沈、自是両途。不可謂操履之正、自宜栄貴、操履不正、自宜困厄。

「操履」は「操(みさお)」と「履(おこない)」です。現代語の「素行」という語の感じが近いでしょうか。

考えてもみてください、

若如此、則孔顔応為宰輔、而古今宰輔達官不復小人矣。

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宋・袁采「袁氏世範」巻二より。そこまでは当たり前のことしか言ってないので厭きてきますが、最後に、歴代のえらいさんがどうしようもない人間であった、と言い出してしまい、ぴりりと引き締めています。ほんとに、えらいさんには怪しからんやつ多いですよね。
誰とでも会ってくれる人はそうはいませんよね。(笑)
尾身先生の話も気になっているのですが、なかなか引用できません。

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