知難而退(難きを知りて退く)(「呉子」)
占いもしないで避けるとは。怪しからん。占いぐらいして立ち向かわねば。

ドジャース開幕戦おめでとうございます。メジャー興味ないけど。ほんとです、チケット取れなかった負け惜しみではないんです!!!!
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戦国の初めごろのことですが、鄭の武公が謀臣の呉起と会話していた。
呉起曰く、
有不占而避之者六。
占わずしてこれを避くるもの六有り。
ふつうは占いをして敵とたたかうかどうか決めるわけですが、この占いをするまでも無く、戦いを避けるべき相手が六種類ございます。
一曰、土地広大、人民富衆。
一に曰く、土地広大にして人民富みかつ衆(おお)き。
①領土が広大であり、また人民が豊かでしかも多い国。
二曰、上愛其下、恵施流布。
二に曰く、上その下を愛し、恵施して流布せる。
②上層部が下層部を愛しており、恵み施してそれが行きわたっている国。
三曰、賞信刑察、発必得時。
三に曰く、賞信ぜられ刑察し、発すれば必ず時を得る。
③恩賞と刑罰がよく現実を反映して信頼があり、また賞罰が実施される時期を過たない国。
四曰、陳功居列、任賢使能。
四に曰く、功を陳べて列に居り、賢に任じて能を使う。
④功績を明確にして人材の序列を作り、賢者に任せ能吏を働かせる国。
五曰、師徒之衆、兵甲之精。
五に曰く、師徒の衆(おお)き、兵甲の精なる。
⑤軍隊の人数が多く、しかも兵器や防具がぴかぴかの国。
六曰、四隣之助、大国之援。
六に曰く、四隣の助け、大国の援ある。
⑥四方の隣国と同盟を結んでいるか、どこかの大国に援助されている国。
この六つの国と戦いのは止めときなはれ。
凡此不如敵人、避之勿疑。所謂見可而進、知難而退也。
およそこれ、敵人に如かざれば、これを避けて疑うなかれ。いわゆる可を見て進み、難を知りて退くなり。
まあだいたいのところ、敵の方がこちらよりもまさっていると思ったら、敵を避けて戦わないようにする。これで間違いない。よく言われるように、「行けそうなら行け、難しそうなら退け」だ。。
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戦国・呉起「呉子」料敵篇より。今日はいつもより眠くておなかも痛いんです。21時からずっと半分眠っているような気がします。顎が外れそうなあくびを数十回しているので、そろそろほんとに外れるかも。明日会社に行けるはずないでー。大課長は出てくるかも知れませんが。
明日休むしかない、と思っている人には、
「可を見て進み、難を知りて退く」
はかっこ悪いけどいいことばです。「面従腹背」より?