3月17日 最近ほんとゆとり無いんですよ

所履数寸(履むところは数寸なり)(「顔氏家訓」)

余裕とやる気は、すぐに無くなると心得よう。

毎日15時間眠れたら、睡眠時間もゆとりが出る。

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人足所履、不過数寸。然而咫尺之途、必顛蹙於崖岸、拱把之梁、毎沈溺於山谷者、何哉。

「咫」(し)は、周代の小尺といわれる長さで、一咫は一尺(周代≒22.5センチ)の八がけの長さになります。18センチぐらいです。しかし、隋の時代には一尺が29センチにまで広がりますので、「咫尺」(しせき)は23センチ~29センチぐらい。

これはいい質問です。しかもこちらが悩まなくても筆者が自分で答えてくれます。すなわち、

為其旁無余地故也。

崖の方は、足との間に15センチぐらいのゆとりがあるので、それを活用すれば危険ではない。木材の方は一本一本ゆとりを持たせて流せば浮くのに、まとめて流そうとするので流れることができずに沈んでしまうのである。

君子之立己、抑亦如之。至誠之言、人未能信、至潔之行、物或致疑、皆由言行声名無余地也。

吾毎為人所毀、常以此自責。

事業についても、

若能開方軌之路、広造舟之航。

「方」は並べる。「軌」は車のわだちですから、「方軌」は二台の車が並ぶ、の意。「造」にも「並べる」の意があり、「航」は舟で行くこと、あるいは舟をならべて行く、といった意味になります。

んだそうです。

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隋・顔之推「顔氏家訓」第十「名実篇」より。そのつもりでやってるんですが、ゆとりはすぐ無くなるんで困ります。贅肉は有り余るほどあります。眠気・忘れっぽい・倦怠・ずるずると食べる力、なども分けてあげたい。

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