3月17日 酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞの歌

我誠自愧(我、誠に自ら愧ず)(「宋稗類鈔」)

いろいろ申し訳ないので、これからはこんな感じでいこうと思います。

リバイアサンの画が無いかと思って探したが、サンマの画しかありませんでした。

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宋の羅可は、湖南・沙陽の儒者である。

性度寛宏、詞学瞻麗。

一度、郷里の推薦を受けて都・開封の太学に学んだことがあるが、

見黜于礼部、遂不復進取。疏放自適、郷人共以師礼事焉。

あるとき、

有窃刈其園中蔬者、可適見、因躡足伏草間避之、以俟其去。

いなくなって、やっと草の間から出て来て家に帰って行った。

たまたまその一部始終を見ていた人がいて、その寛大さがうわさになってしまった。

また、

有攘殺其鶏者、可乃携壺就之。其人慚悚伏罪。

「攘」(ジョウ)は「はらう」の他に「ぬすむ」の訓があります。

「いやいや」

羅可は、

可執其手曰、与子幸同閭里、不能烹鶏以待子、我誠自愧。

ニワトリ泥棒のおかげで酒が飲めるぞ、と考えたのではなかろうか。そして、

設席、呼其妻奴環坐、尽酔而帰。

人由是相誡無犯。

かっこいい。詩もいいのがあるんですが、今日は省略。

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清・潘永因編「宋稗類鈔」巻三「厚徳篇」より。かっこいいので真似しようと思います。畑もニワトリ小屋もないが、資本主義的な財産を棄てて、自由な個人に戻ればなんとかなると思うんです。だが、

うわーーーーー!!!!

と、リヴァイアサンに吞み込まれてしまうかも。そんな凄いものではなくて、トランプさんかも知れません。

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