2月8日 ドクロは考えたり世界と争わなくていい

髑髏汝何物(髑髏、汝は何物ぞ)(「髑髏楽歌」)

楽しいでしょうね。

おいらはだんだんドクロ化中。そういえば確かに二十歳ぐらいから何も考えていないので、すでにドクロだったかも。

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これは明治時代の人の詩です。この人はどんな人でしょうか。A)政治家 B)外交官 C)志士

古塚累累空山曲、雨摧風残万骨暴。

何だか凄惨な光景だが、

中有一丸枯髑髏、寒光粼粼白如玉。

男耶女耶不可知、何況賢愚将尊卑。

命壓人頭無物我、縦有早晩同一帰。

この対句はいいですね。

ドクロは今や、

憐他世上労生者、利奔名走争琑琑。

現世のやつらは、

二六時中無安息、心焦胸爛口吐火。

ほんと、これは可哀そうですね。わたしもこんなふうに振る舞うように圧をかけられていたのです。令和の初めぐらいまでは。

嗟乎、髑髏髑髏汝何物。

一脱人間百年苦、不関富貴如浮雲、不懼苛政猛於虎。

羨ましいでしょう。

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本朝・陸奥福堂「髑髏楽歌」(髑髏の楽しみの歌)木下彪撰「明治大正名詩選」前篇(昭和十二年アトリエ社刊)所収)。陸奥福堂の「福堂」は雅号で、諱は宗光、いわゆる「カミソリ陸奥」のだんなでやんす。へへへ。(筆者は、相手がえらい人だと知ると急に卑屈になるのだ。)
仙台監獄に六年間ぶちこまれていたころの感興なども下地にあるのでしょう。
今日は部屋の中でもあんまり寒いので寒光粼粼のドクロちゃんとなりそうです。寒々とした感じを現わすために、紫と青で統一してみました。

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