2月5日 識らず知らず、税金を増やす作戦かも

順帝之則(帝の則に順う)(「列子」)

今日の話はいい話ですよ。東洋系では理想の政治とはこうでなくては。「尚書」などにも出ております。

高くあがれ、物価、税金、社会保険。東京都税は安くすればいいということでは。

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堯治天下五十年、不知天下治歟、不治歟。不知億兆之願戴己歟。

そこで、

顧問左右、左右不知。問外朝、外朝不知。問在野、在野不知。

そこで、

堯乃微服、游於康衢、聞児童謡。

そこに真理が預けられることが多いからである。

子どもたちがやってきて、歌って言った、

立我蒸民、莫匪爾極。不識不知、順帝之則。

「おお」

堯喜問曰、誰教爾為此言。

童子ら曰く、

我聞之大夫。

「そうか」

問大夫、大夫曰、古詩也。

「よし」
為政者の努力にさえ目が留まらないほどシアワセなのだ。政策は完成である。

堯還宮召舜、因禅以天下。舜不辞而受之。

もう堯があらゆることを為し終えたことがわかったからである。

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「列子」仲尼篇より。いい話です。涙出て来るなあ。東洋に生まれてよかった。一人のひとが五十年ぐらいなんとかホールディングスを支配していれば、すばらしい企業になっていることでしょう。
ちなみに上の詩(我が蒸民を立て・・・)は前半が詩経、後半が尚書から引用して引っ付けてあるものです。紀元前7世紀ぐらいの「古い歌詞」かも知れませんが、堯や舜の時代にまでさかのぼるわけにはいきません。

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