2月28日 今月も今日で終わりか

禁天下喫煙(天下の喫煙を禁ず)(「郎潜紀聞」)

そういえば長いことタバコ吸ってないですね。なにかに化かされたときにはタバコを吸って一服するといい、ということですが・・・。

原発安全神話からは目が醒めたが、まだ平和ボケに化かされているかも。われわれは。

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清の聖祖・康熙帝は、

不飲酒、尤悪喫煙。

一方、当時、閣僚クラスに

両公酷嗜淡巴菰、不能釈手。

「淡巴菰」(たんばこ)は、タバコのことです。念のため。

いわゆるチェーンスモーカーだったのだ。

聖祖南巡、聞二公之嗜也、賜以水晶煙管。

両大臣、恐縮し感謝して、早速使ってみたところ、

偶呼吸、火焔上升、爆及唇際。

外から見えるのでたいへん怖ろしい。

二公懼而不敢用。

皇帝から頂いたキセルを使わずに、他の道具で喫煙することはできません。お二人はこれによってタバコを止めることができた。

そこで、皇帝は、

遂伝旨禁天下喫煙。

当時、蒋陳錫学士が詩を作った。

暚池宴罷雲屏蔽、不許人間煙火来。

「瑶池」(ようち)は、九個の太陽が水浴びをしているという仙界の池です。太陽は全部で十個あって、そのうち一個が地球を照らしている間に他の九個は天界で水浴びをしているという太古の伝説があります。

この詩は、

即紀此事。

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清・陳康祺「郎潜紀聞」二筆巻十五より。これで止められるならもっと早く止めている気もします。もう二十数年ガマンしているからそろそろ吸ってみようかな。何かに化かされていた頭がすっきりするかも。

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