2月27日 晴れていますが寒い。火の用心じゃ

学於万物(万物に学ぶ)(「昨非録」)

なんで毎日こんなに寒いのか。大自然よ教えてくれ。

とカッパも言っております。風邪に気をつけよう。

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ホントは清代なんですが、見た目は春秋戦国時代のような雰囲気です。

畜文魚僂者、寤崖子之隣也。

「僂者」は「背中の曲がった障がい者」と毎回言うのもめんどくさいので、以下は「猫背」としておきます。「寤崖子」(崖で目覚めた先生)は作者の自称。

寤崖子向聞畜是魚者、水宜井、雨入焉則病。試之果然。閒以語僂者。

おやじは言った、

瞀哉、子之畜魚也。子信以為魚之性病雨乎。

「はあ」

今、夫民之生於北者不畏寒、生於南者不畏暍、非其性也、其習也。

「暍」(えつ)は「暑気あたり」「熱中症」です。

「へー」

夫魚之生卵於水也、草則承之。必置水於他器、移草於中、燠諸日、一日而芚、再日而蘇、三日而其中隠然如有物、四日而化。

「ほう」

使其初、不雨之避、則芚焉者已与雨相習、況継此乎。

「ほほう」

今育卵者始則取水於井、而避雨如恐不及、是既習於井矣、而雨何以入焉。

つまり、育て方がそうだから、雨水で弱ってしまうだけなんです」

「そ、そうですか。わたしは、ひ、ひとから教わっただけなんです」

畜魚之久者孰与吾。未或有病於雨者、使之熟習焉而已、豈別有所以易其性也哉。

寤崖先生は以上の話を聞いて、

恍然若有悟也、欲進請其所学。

その時、横から、

弟子尋至曰夫子何与彼言。今将有切問也。

何問。

将問乎性与習也。

先生は言った、

性観其習、習乃成性。

「はあ?」

請益、不答。

頃之、指僂者。

蓋師此。此至人也。至人学於万物、性習之理、吾与爾深求之而愈閡者、此乃於畜魚得之也。

「なんと!」

よかったですね。

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清・劉熙載「昨非録」巻一より。わたくしも一定の師や学閥は無く、万物に学んでおります。立春が過ぎたのにこんなに寒いとは、何かよからぬことが起こっているのではないか。もしかして二酸化炭素が減ってきているのかも。

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