2月25日調査中に気になり出した

沖縄におりますが、唐の陳陶の詩にいう、

邱岳非無人、(邱岳人無きにあらず、)

松香有私志。(松香に私志有り。)

と。

丘や山に(語り合うべき人が)誰もいないわけではない。松の(高尚な)香りが個性を主張しているのに気づかないか。

いいですね。みなさんは気づきましたか。杉の花粉のほうが気になるかもですね。

この句は、もともと「松香」と号していた長與專齋(どんな人かはめんどくさいのでグーグルしてください)が、子孫に遺すべき自伝を「松香私志」と名付けて書こうとしていたころに見つけて、文字の暗合あまりに神秘的である、として感激した詩句なんだそうです。

ただし晩唐のひと陳陶の詩は「唐詩三百篇」に載せる「隴西行」は有名ですが、その他はほとんど伝わらないと言い、この句を長與專齋がどこで見つけてきたのか、が現在調査中。明治の読書人の読書傾向考えると「唐才子伝」かと思うのですが、まだ当たれていません。早く帰って調べなければ。なんだかたくさんの人が見てくれたみたいですが、みなさんも知りたいでしょうからね。ひっひっひ。

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