2月21日 若返ったとして何をするか

顔色如桃色(顔色桃の色の如し)(「夜航船」)

みなさんもいつまでも若々しくしていてくださいね。わしはもういいや。

ふうじんだ。

らいじんだ。いずれも劣らぬ若々しい姿である。

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明のころ、湖北・荊州の玉泉寺は清渓山地に近く、

山洞往往有乳窟、窟中多玉泉交流。

其水辺処処有茗草羅生、枝葉如碧玉、拳然重畳。其状如手、号仙人掌。

蓋曠古未睹也。

「仙人掌」はサボテンの漢名ですが、見たことない、と言ってます。サボテンを見たことがないのか、だとするとなぜ「仙人掌」という名前だけ知っているのかなど謎が謎を呼びますね。

あまり誰も注目していなかったようなのですが、

惟玉泉真公常採而飲之、年八十余、顔色如桃色、此茗清香酷烈、異于他産。

所以能還童振枯、扶人寿也。

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明・張岱編「夜航船」巻十一「日用篇」より。「夜航船」は文学用語を他の本から抜粋して解説してくれている重宝な本ですが、この「仙人掌」の解説は引用書名がわからないようです。

「仙人掌」がサボテンのことだといいですね。命延びるとは、サボテンにもそんな効能があるのだろうか。食べると口の中トゲトゲだらけになるからお茶に煎じて飲んでいるのかも。

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