2月10日 木の上の人はまさか服着てないでしょう

樹上有人(樹上に人有り)(「日本往生極楽記」)

服着てたら一回ぐらい木から降りてきてたと思うんです。

高校の時はみんな人民服がいいんではないかと思い、さらに仙界に出入りするようになった今では新聞紙とかはだかが基本である。樽の中で暮らしてますし。

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今は昔、摂津の国・豊島の郡に箕面の滝という滝がありまして、

滝下有大松樹。

そして、

有修行僧、寄居此樹下。

さて、ある年、

八月十五日夜、閑月明、天上忽有音楽及櫓声。

空耳かも知れません―――と思いきや、

樹上有人、曰、欲迎我歟。

すると、

空中答曰、「今夜為他人向他所也。可迎汝者明年今夜也。

又無他語。音楽漸遠、樹下僧初知樹上有人。

便問樹上人。

此何声哉。

「こんばんは。聞いていたんですか」

樹上人答曰、此四十八大願之筏声也。

「えーとですね」

と。

「へー、そうだったんですか」

樹下僧窃相待明年八月十五日夜、至于期日、果如其語。微細音楽相迎而去。

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本朝・慶滋保胤「日本往生極楽記」二十三「箕面滝樹下修行僧」。よかったです。お互い会話するけどそれ以上の穿鑿が無いところなど、現世への愛着無く、爽やかな気分さえありますね。ちなみに極楽に行ったのは標題の「樹下修行僧」ではなくて「樹上修行僧」ですが、気にしないでください。阿弥陀如来の本願によって、気の遠くなるような未来かも知れませんが、いつの日かみんな行けるのですから。気にしない、気にしない。

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