11月17日 食べながら寝てました

如幻三昧(如幻三昧にあり)(「豔異編」)

今日はシゴトして疲れました。年寄働かせたらあかんで。昼寝できなかったので、会社終わった後、食堂や電車などあちこちで爆睡して、何度も危ない目に遭いつつ何とか帰ってきました。よくケガもせずに帰ってこれたものじゃ。「如幻三昧」にあるがごとし。

出家しよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・

唐の時代のことですが、四川の地に、梵僧(インドから来た僧侶)難陀(ナンダ)なる者が現われた。

得如幻三昧、入水火、貫金石、変化無窮。

(中略)

このナンダ、僧のくせによく宴会にやってくるのであったが、会場に入るとまず、

令人断其頭、釘耳於柱、無血、身坐席上。

酒至、瀉入頭瘡中、面赤而歌、手復抵節。

これはおもしろい。宴席の人はおお喜びだ。

会罷自起、提首安之、初無痕也。

ぎゅぎゅっ

耳から抜け落ちた釘だけが宴会場に残っているのであった。

真似をしてはいけませんよ。してもいいけど、ここで読んだ、と言わないでくださいね。

ある時、

成都有百姓供養数日。僧不欲住、閉関留之、僧入壁間。

百姓遽牽、漸入、惟余袈裟角。頃亦不見。

ただ、

来日壁上有画僧焉、其状形似白月。色漸薄、積七日、空有黒跡。至八日、黒跡亦滅。

そのころ、

僧已有彭州矣。後不知所之。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明・王世貞編「豔異編」巻二五より(明・胡文煥「稗家粋編」所収)。「豔」(えん)は「艶」、「豔異」は「女性に関わる不思議なお話」の意味で、明の大文豪、弇(えん)州先生・王世貞がみなさんのご興味のために編纂してくれた本です。うっしっし。「あれ?でも、上記の梵僧難陀の物語には女性が出て来ないですよ」とお気づきのみなさんもおありかと思いますが、実は「中略」とした前半部に、美しい三人の尼僧を伴って四川地方に現れた!という物語が入っているのです。この三人の尼僧が実は・・・へへへ、へっへっへ。それはまたのお楽しみに。

ホームへ
日録目次へ