11月10日 立冬したら寒くなってきました

不過如此(かくの如きに過ぎず)(「右台仙館筆記」)

ドラフト指名選手について、夢の膨らむ日々である。冥途の旅の一里塚とはいえ、早く来シーズン始まらないかなあ。

神戸牛や明石のタコなどの、人間への憎しみが感じられる肖像である。

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清の終わり近いころのことです。

河南・孟県の民某、とりあえず甲としておきますが、路上で、

忽有人負衣嚢悤悤而至、視之、乃素識之某乙。

乙は、

脚色也。

と言ってもプロの劇団員ではなく、農村芝居の俳優で、あちこちの農村で開かれる村芝居に呼ばれて行くのである。

乙は甲に言った、

君何所思、豈又思見呂仙乎。呂仙在天上、安可得見。無已、吾為君扮一呂仙可乎。

呂洞賓は「八仙」の一人、読書人で剣術も強く、民衆にたいへん人気のある仙人です。甲ももちろんそのファンだったのでしょう。

乙は、

解衣嚢出冠服、服之。星冠蜺衣、背負長剣、手執麈尾。

芝居で見る呂洞賓にそっくりである。

乙曰、君視吾似呂仙否」。

甲は答えた、

甚似。

乙は言った、

然則呂仙亦不過如此。

「ふーん・・・」

此去十許里有某村、方演劇。待吾登場、吾去矣。

どうやら扮装がうまく行くか、試されたようである。

乙は服を着替え、扮装用の冠服を袋にしまいこむと去って行った。

その後、

甲惘然久之。

やがて、目が覚めたように回りの景色がはっきりしはじめたので、

徐行至其村、将覩優。

ところが、村についてみると、

寂無所見。問之村人、皆言無其事。

甚怪之。

さて、

他日又与某乙遇、問何誑我。

乙は言った、

是日我初未遇君。何誑之有。

「え?」

甲はそれで

所遇真呂仙。

と気づいた・・・というのであるが、真であろうか偽であろうか。

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清・兪樾「右台仙館筆記」巻十より。ホンモノだったら本人コスプレというやつです。完成度高そう。

大谷選手が六万人の子どもにグローブをプレゼントしてくれるらしいですが、この機会にお子さんに「大谷のグローブが当たったぞ」と言ってグローブ買ってあげたら喜びが二倍!いや、二乗!ぐらいになるかも。

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