10月23日 もうろくもしてきておりますじゃ

名知不足(足らざるを知ると名づく)

いつも腹いっぱいになってしまいます。八分目ぐらいにできればいいのですが。

キャラメル軍団でもぐちゃぐちゃに食って体力確保しようかと思ったが、歯が痛くなるので止めておきます。年をとるといろいろ思い通りに行きませんですのじゃ。

・・・・・・・・・・・・・・・

安徽・歙県のひと、鮑以文は

於乾隆三十八年進書三百余種、奉旨賞図書集成一部、郷里栄之。

その後も本を集め続け、

嗣校刻知不足齋叢書、先成二十四集。

嘉慶二十年(1815)、この叢書が宮中にも伝わった。

嘉慶帝、これをご覧になって、所管の巡撫(省の長官クラス)に指示して曰く、

朕近日読鮑氏叢書。亦名知不足齋。為語鮑氏、勿改原名。

朕帝王之知不足、鮑氏乃読書人知不足也。

かっこいい。こんな言葉をいただいたら、ありがたきシアワセにござります。

迨叢書二十五至二十八集進呈、有旨賞以文挙人。

稽古之栄、益非意料已。

さて、わたくしの知るところ、

以文少習会計、流寓吾浙、因家焉。以冶坊為世業、而篤愛古書、載籍極博、精心校勘、耄老不倦。

洵有功於芸林者也。

彼が集めたのは、儒学や歴史の研究書のようなガチガチの書籍ではなかったことがわかるのである。

・・・・・・・・・・・・・

清・陳康祺「郎潜紀聞」四筆巻一より。わたしどもこそいろいろ足りないのは分かっているんです。耄老する前にもっともっと努力して社会にお返ししなければ・・・。だが、今日はもう体調不良により寝ます。ふがふがなんじゃ。

ホームへ
日録目次へ