1月8日 大人になったら靴下複数枚用意しよう

一足両襪(一足に両襪す)(「不下帯編」)

明日の朝は平日、出勤しなければなりませんが、朝になって「あれ、靴下が片っぽしか無いぞ、ど、ど、どうしよう!」と大騒ぎしてはいけません。

靴下に穴が開いたり裂けてたりしても大丈夫だ。たまごでも少々の穴なら生きているのだ。知らんけど。

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夫士観器量局度、一渉浅溢迫促、則必不足以顕功名。

明の永楽帝が反乱を起こす前、北京の秦王であったころ、

与黄憲同臥起、王失其一襪、欲笞左右。

索之、二襪貫於一足。

秦王、黄憲に向かって笑って言った、

「なるほど、まずは自分の足元を確認しろ、ということじゃな」

「御意」

蓋、秦王延士以謀備胡。故如此其急也。

だが、そこから一つの教訓を得たのは、やはり彼の器量というものであろう。

ところで、この間(清の時代です)ある人が、

聞己中雋、狂喜失措、不覚一足貫両襪、識者軽之。

以一雋為喜而浅溢迫促如此、其器量局度尚堪問乎。

結局、

後其人竟以事被褫而卒。

ということである。

升不受斗、共傾覆也。

とは、まことなるかな。

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清・金埴「不下帯編」巻六より。新成人のみなさんも、靴下が片っぽ無くても焦ってはいけません。まわりをムチで打ったりしたら、エラくなれませんぞ。

能登は自衛隊がリュックを背負って避難所に行ってくれているみたいですが、行方不明者が増えました。まだ被害の全容が見えていないみたいです。

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