事無積滞(事、積滞する無かれ)(「州県提綱」)
現代のことではありませんから、安心ですよ。

仕事しないやつは連行するでありますワン。
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現代は知りませんが、宋の時代では、
公事随日而生、前者未決、後者継至、則所積日多。
公事日に随いて生じ、前者いまだ決せざるに後者継いで至り、積むところ日多し。
仕事は毎日毎日生じてくる。前の仕事がまだ終わってないのに、後の仕事がもうやってきて、毎日どんどん積みあがってくるのである。
座視廃弛、其勢不得不付之胥吏矣。
廃弛を座視すれば、その勢、胥吏にこれを付せざるを得ず。
さぼったりゆるんだりを放っておくと、そのうち、自分ではやりきれなくなって、下働きの地附き役人にやらせざるを得なくなる。
皇帝のために公正公平な仕事をしよう、などとは思わない彼ら地付きのやつらに好き勝手にさせてはいけない。そのためには、気を抜かずに毎日仕事をすることが必要である。
凡文書之呈押、与訟事之可剖決者、要当随日区遣、無致因循。
およそ文書の呈押と、訟事の剖決すべきとは、要するにまさに随日に区遣して、因循を致す無かれ。
すべて、文書を閲覧してハンコを押すことと、訴訟の判断とは、その日のうちに終わらせて、だらだらしないことが肝要じゃ。
行之有準、則政有条理、事無留滞、終於簡静矣。
これを行うに準有れば、政に条理有り、事に留滞無く、簡静に終わらん。
何かを実施するときに基準を設けておけば、行政にすじみちができるし、仕事がとどこおり無く進められ、最後まで簡便に静かにやっていけるぞ。
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宋・無名氏「州県提綱」巻一より。むかしは今日の仕事は今日しておこうでよかったかも知れませんが、現代では、
〇時給をあげてやれ、ただし配当は出せ → へい、雇用者を減らして人件費浮かします。
〇労働時間短くして、儲けは増やせ → オーケー、短時間勤務のやつ増やすわー。
〇保育所無くて困っている職員を減らせ → 全くです、子ども生むな。
など、どんな手を使ってもホワイト職場にしてきます。こんな時代にこそ、
明日できることは今日するな。
の精神が大切であろう。実際、明日になったらしなくてよくなっている仕事はすごく多いようである。このひとも田舎(大隅)でさばりたかっただけかも。わたしは実は藤原氏手先説。