1月2日 成功体験を語ろうとするなかれ

呑紙実腹(紙を呑みて腹を実にす)(「顔氏家訓」)

飛行機も炎上するし、新年早々たいへんなことに。

散歩に連れていかないと自分でどこかに行くこともあるでワン。

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南朝の梁の時代、義陽の朱詹は代々江陵に住んでいたひとであるが、揚州の街に出てきた。

好学、家貧無資、累日不爨、乃時呑紙以実腹。

わたくしごとですが、今日は腹いっぱい以上に餅やらごはんやらいただきました。ありがとうございます。
こたつもある部屋に寝ております。ありがとうございます。サッシも締まるのです。

しかし、朱詹は、

寒無氈被、抱犬而臥。

だが、

犬亦飢虚、起行盗食。

寒さに凍える朱詹は、

呼之不至、哀声動隣、猶不廃業。

卒成学士、官至鎮南録事参軍、為孝元所礼。

此乃不可為之事、亦是勤学之一人。

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隋・顔之推「顔氏家訓」勉学第八より。どんどん勤しんで、立派な人になってくださいね。
しかし、世の中は変わっております。「彼も苦労したようだがわしも苦労して努力した。わしの場合は・・・」と成功体験を語っても、今の人たちに何のためになりましょうか。わたしどものできる最大のことは、勉学した人たちの邪魔をしないことではないだろうか。したがって今年はさらに息を潜めていますので、みなさん、わたしにはなかなか気づかないと思いますよ。

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