7月16日(日)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
志摩半島の奥深いところを旅するぜ。
〇潮地蔵(御座)・・・英虞湾の向こう側の先っぽが御座岬。御座漁港の奥に潮地蔵があります。
こんな入江の奥にあります。
女性の病によいという。如何にも海人族好みの海辺聖地だ。ふなむしが多いので辟易しますけど。
ふなむしはこちらが動くとささっとすごい数が一緒方向に動いて、ぴたりと止まり、またこちらが動くとささっと一緒に動き、止まります。だるまさんがころんだ状態だ。ほんとはいいやつらなんだろうと思うのですが、数がなあ・・・。
〇爪切不動尊(御座)・・・同じ御座の少し山側にある聖地。
ここからまず登ります。日本三大不動尊、あと二つはどこだ?
昇ったあと、こんな窪地へ降りていくんです。お盆前(八月盆のはず)だからか、地元の女性たちがご詠歌の練習をしていて、カネとわびしい歌声が聞こえていた。
不動尊のほか六地蔵もいたり、「でんでら」(村外れ他界)なのであろう。見張り?かと思われたおじさんもいた。常識的には、ご詠歌の女性たちの送迎役で待っているだけだ、と思いますが。
ご詠歌も含め、まだこんな聖なる場所を守っている人たちがいるんだ、と感心します。世の中変わったもうおしまいだーと喚いている自分が情けないぐらい。
〇越賀神社 ・・・ 平成大典のときにかなり修復しているのだと思われます。
幕末に作られた「越賀の舞台」。志摩は村芝居が盛んで、あちこちに舞台があった。越賀のほか安乗にも遺っています。
舞台横、海に面した神社ハザード。祭神や由来をもう少し教えてくれるといいのになー。
〇堅田稲荷神社 ・・・ これも海岸沿い(おそらく護岸工事前は海に面した巌石上ではないかと思われます)にあります。
本殿右手、海に向かった岩上に瀧の宮、えびすさまなど、左手に穴宮があります。
〇安乗灯台 ・・・ 登れる灯台16選の一つ。
ここはいわゆる「おいら岬」なんです。
〇志島古墳群
・おじょか古墳 ・・・ 石室は5世紀の様式、ということです。
私有地らしいのですが、家と家の間の階段を昇るとこの石室入口があります。志摩市の子どもたちが見学に来るらしい。
・松本塚古墳 ・・・ 志島の地中海沿岸の町(←行ったことないけど)かとまがうような狭い路地を通り抜け、海岸に下りるあたりにあります。
左から右(海岸側)に下る斜面が古墳らしい。途中の平坦部に祠があります。うーん、海人族やなあ。房総、三浦、沖縄、まぼろしのようにどこでも同じ光景を目にします。
・塚穴 ・・・ 海人族きわまれり!の海蝕崖墳墓。徳島にもありましたね。
これ以上近づけませんが、左と右、二つの海蝕崖が認められる。なお、左手の崖裏方面にはおそらく埋め墓(でんでら)だったであろう空き地もあった。
民俗の血が騒ぐぜ!
のあとは、コメダさんで、
かきごおりでも食って帰るか。向こう側は同行のFH氏の頼んだコーラアイス。こちら側の抹茶練乳がけに比べて味薄く、選択ミスと思われる。やはり数十年にわたって民俗と歴史を追い求めてきた肝冷斎の経験が勝ったのだ。
次の調査へ
調査目録へ