令和5年10月調査報告(新潟市内)

10月29日(日)雨の新潟市内を調査。

〇白山神社(新潟総鎮守)・・・白山公園は日本最初の都市公園のうちの一つだそうです。

本殿内にはすばらしい絵馬や巌谷修の額が飾られている。

〇県政記念館 ・・・ 明治17年、府県会設立時の議会場で現存しているのはここだけだそうです。耐震工事するので令和10年までは入れないとのこと。

擬洋風といわれる建築様式ですが、奇想ですよね。

〇新津記念館 ・・・ 石油王・新津恒吉の迎賓館。

昭和初めのものです。一階英国風、二階フランス風、三階ドイツ風、各一室。公益法人ではなく今も新津家持ちのようです。新津家の和風屋敷はこの奥にあります(見学不可)。

〇旧日銀支店長邸(砂丘館)・・・アート美術の展示。

〇旧新潟市長公邸(安吾 風の館)・・・阪口と呉清源の対戦棋譜展示など。

こんな入口。無料。阪口安吾生家(漢詩人・阪口五峰宅)は次の旧齋藤家近くの新潟大神宮境内になっている地にあったそうです。

〇旧齋藤家別邸 ・・・ 新潟三大財閥の齋藤家だ。河原田組が引き取ったので戦後解体を免れ、現在は市のものに。庭園すばらしい。

二階から庭園を見下ろす。もみじにはまだ早いが、だからこの程度のお客さんで済んでいるのかも。鯉がいました。

〇北方博物館新潟分館 ・・・ 会津八一終焉の地でした。良寛さん関係もあり。

最近、会津八一関係施設によく出くわす。奈良行ってこようかなー。

〇旧小澤家住宅 ・・・ 明治初期の北前船所有業者。元建設大臣の小沢辰男さんの実家でした。小沢大臣は養子だったんだ。

〇新潟県歴史博物館 ・・・ 勉強になった。特に新潟と沼垂との激しい争いなど。旧新潟税関庁舎(水揚車、唐箕の展示あり)、旧第四銀行支店庁舎もあります。

かっこいい建物だ。元〇〇、という表記がどこにもなかったのですが、こんなの新しく作ったのでしょうか。

湿田稲刈りのジオラマだ。湿田のご苦労には頭が下がる。なお、この等身大ジオラマはどこに行ってもありますね。

これは明治初年の税関庁舎。中は大改装されています。

税関庁舎内にあった「唐箕」の展示。この二台は「ろうと」が着脱式。別途、「ろうと」合体式のものがあり、またこの地域には、足が4本脚のものと10本脚のものがあるとの分析がされていた。全国流通をはじめ考究すべきことがたくさんある唐箕だが、このように形態や機能上の分析をしているのは初めて見ました。すばらしい。

これで市内はほぼ制圧か。

佐渡にも40年振りに行ってみたいなあ。そもそも今回は鈴木牧之の「秋山記行」で名高い稀代の辺境・秋山渓谷に行こうとしたのだが、雨天で断念して市内観光になったのでした。秋山も行きたいなあ。粟島も行きたいが。

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